納豆

<研究>

納豆などの発酵性大豆を食べる人は死亡率が10%低下した、という報告がある。具体的には45〜74歳の92915人の14.8年間の追跡調査(1日に50g以上の摂取)。

発酵性大豆(納豆、味噌など)を合わせて50g以上を一日に摂取するグループはそうではないグループに比べて10%死亡率が低かったというもの。

しかし、豆腐では同様のデータが出なかったという報告もある。

ということはただの大豆ではなく発酵された大豆に効果があると言える。

とはいえ、大豆を摂取しないグループに比べれば別な点でプラスの効果があるかもしれないので豆腐ではダメというわけではない。

発酵性食品の摂取により、乳酸菌やビフィズス菌などが腸内環境を整えることによって死亡率の低下が見られたのではないか、と予想できる。

<納豆に含まれる栄養価>

●マグネシウム

→基本的に不足しがちなので積極的に摂取すべき。

●カリウム

→むくみ等に効果がある。

●食物繊維

→腸内環境を整える。

●植物性たんぱく質

●ビタミンB群

→精神疾患の方にも処方されるもの。栄養(糖質脂質タンパク質)の吸収にも役立つ(B1.B2.B6.B12)。B12は赤血球を作るのにも必要(貧血予防)。

●レシチン

→大豆や卵黄に含まれる、コリンの前駆体。いわゆるアセチルコリンで、神経伝達物質を作るうえで重要。

悪いパターンであれば、加工食品、0カロリーのチョコにもレシチンが含まれる。そういったものに使われているレシチンはミルクっぽい、舌触りを良くするために入れてたり、食品同士をくっつけるために使われたりする。そして、レシチンを抽出する大豆自体が粗悪なものである可能性が高い。

●ビタミンK

→ほうれん草よりも多く含まれる。骨の成長に必要。血液凝固作用がある。なのでワーファリン、高血圧や動脈硬化のある方が飲むような血液をサラサラにする薬とは同時に摂取してはいけないとされているが、食品からビタミンKを摂取してもそこまでの凝固作用は見られない。ひきわり納豆に多く含まれる。しかし1.5倍くらい値段が高い。

●ナットウキナーゼ(納豆特有の栄養素)

→①抗酸化作用。免疫システムの助けにもなる。

②血栓の溶解作用、つまり動脈硬化の抑制。

③血圧低下(動脈硬化の抑制による結果血圧が低下する)、

④血中脂質正常化(血中の脂質が多くなることで動脈硬化を起こしやすくなり心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなる。ナットウキナーゼは血中の脂質量を正常に戻す。)、

⑤神経の保護(これはそこまで強く効果があるわけではない)。

 

<その他>

納豆菌は枯草菌の一種で稲のわらに多く生息しているが、流通している納豆菌はほぼ人工的に作られている。

昔、稲のわらの中に大豆を包んで保存していた。わらの中は雑菌だらけでその内の納豆菌が大豆を発酵させ納豆が爆誕。いざそれを食べてみると意外と美味しかったということで作られるようになった。

しかし現在では、稲のわらで自然に納豆を作ろうとすると、他の雑菌が混じっていて衛生的に良くないため禁止されている。

市販されているもので稲のわらに包まれている納豆もあるが、その稲のわらは加熱消毒されたものであり、ラップ代わりとして使われている。

<終わり>

納豆菌は体内に入ることで悪玉菌を減少させる。そして乳酸菌やビフィズス菌を増殖させて腸内環境を良くする。食物繊維も取れて乳酸菌も取れて完璧!

腸にとっては素晴らしい食品なので積極的に摂取したいですね。

<豆知識>

納豆は混ぜる回数でナットウキナーゼの量が変わる。

およそ300回かき混ぜることでナットウキナーゼはMAXまで増やすことができる。

0 comments on “納豆Add yours →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA